【小淵沢】世界唯一の美術館《中村キース・ヘリング美術館》

チル足りてますか？管理人のKINBOです。

今回は、小淵沢アート＆ウェルネス内にある世界で唯一の美術館「中村キース・ヘリング美術館」をお届けします。

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中村キース・ヘリング美術館

所要時間：１〜2時間程度

キース・ヘリングって？

キース・ヘリングは、1958年5月4日アメリカのペンシルベニア州に生まれ、1980年代のアメリカ美術シーンを代表するアーティストの一人です。

彼はストリート・アートの世界で活躍し、そのポップでカラフルな作品は多くの人々を魅了しました。しかし、1988年にエイズと診断され、わずか31歳という若さでこの世を去りました。

なんで山梨にあるの？

小淵沢アート＆ウェルネスのオーナーであり、中村キースヘリング美術館の館長でもある、実業家の中村和男氏。1987年にニューヨークで《スリー・リトグラフス（ピープル・ラダー）》に出会ったことを機にヘリング作品のコレクションを開始。2007年に地元である山梨の地に美術館をオープンするに至りました。

開館15周年記念展「混沌と希望」

訪れた時にはちょうど15周年記念の展示が行われていました。
開館初年度の展覧会は「混沌から希望へ」という同じテーマで、15年の節目を迎えるにあたり再考され、そのコンセプトが紐解かれます。

会場に入ってすぐ、緩やかなスロープが続き、奥には「Radiant Baby＝光輝く赤ん坊」が。

キースヘリングは、チョーク・アウトライン形式（犯罪現場で被害者の位置を書き記しするための白い線）と呼ばれる方法で作品を描いています。

エイズにより亡くなる2週間前に完成した最後の作品です。
ホワイトゴールドの箔が押された3面のブロンズからなり、その横幅は2m以上にもなります。死を目前にしたヘリングの平和への願いと希望、そして生命の力が刻まれた永遠の作品です。

さらに進むととても広い空間に出ます。出迎えてくれるのは「踊る二人のフィギュア」という3m近い2体の彫刻。エイズを宣告された翌年に発表されました。
奥に見えるカラフルで巨大な絵は「無題（ピープル）」です。

バイクのモデルはヤマハXT250Kです。

防水布に黄色のアウトラインで大胆に描かれた作品「無題」は、本邦初公開となる新収蔵作品。人間の欲望と生への祝福が描かれています。かなりインパクトのある作品ですね。

美術館の建築

美術館の建築は「ホテルキーフォレスト北杜」と同じ北川原温氏が手掛けています。

2015年春に一度リニューアルし「生命の荒々しさ」をキーワードに、生命力がまるで自然の地形に反響するかのような斬新な設計となったそうです。外壁には波動をデザインし、中庭には稲妻形の壁が出現しています。

中村キース・ヘリング美術館のまとめ

キース・ヘリングのために作られた美術館、見応え十分な展示でした。都内の美術館のように混み合うこともなく、ゆっくりと鑑賞できるのも◎

しかし、謎だったのが、カメラ撮影はスマホのみOKということ。一眼レフなどのカメラでの撮影は禁止でした。むしろ撮ってすぐSNSなどにアップできてしまうスマホの方が色々と問題がありそうですが…
当館はこれまでにも、注意書きの張り紙がネット上でプチ炎上する騒ぎがあったばかり。うーん。

いずれにしても、宿泊した「ホテルキーフォレスト北杜」を含めた、アートを中心とするリゾート体験はとても良かったです。

アクセス＆マップ

中村キース・ヘリング美術館

Address：山梨県北杜市小淵沢町10249-7
TEL：0551-36-8712