チル足りてますか?管理人のKINBOです。
今回は、創業から300年も続く老舗旅館、四万温泉「積善館」です。
積善館は、温泉大国・群馬県を代表する温泉地の一つ「四万温泉」に位置します。四万温泉の名は「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」であるという伝説に由来するそうです。
それでは、見どころたっぷりの積善館の魅力についてお届けします。
ジブリアニメのモデルになった?積善館本館
ご存知の方も多いかと思いますが、積善館本館はジブリアニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルだと言われています。モデルとなった場所は複数存在し、この積善館本館もその1つだそうです。
入り組んだ温泉街を抜けてくると、ひっそりと現れる真っ赤な橋「慶雲橋」。ジブリアニメのシチュエーションと似てますね。本館1階のモダンなアーチ窓の部分はお風呂になっています◎
積善館のつくり
積善館は、「本館」「山荘」「佳松亭」の3つの館からなっています。増築を繰り返しながら、斜面に連なるように建っています。
「本館」
1691年(元禄四年)に建てられた、現存する日本最古の木造湯宿建築。群馬県の重要文化財にも指定されています。本館の湯宿建築は必見です。
浪漫のトンネルはジブリで見た記憶が!
「山荘」
1936年(昭和11年)に当時の建築技術の粋が集められ建築されました。「組子障子」を始めとする木造建築が非常に美しく、国の重要文化財に登録されています。今回泊まるお部屋はこの山荘にあります。
「佳松亭」
1986年(昭和61年)に、山荘よりさらに高台に建設された「佳松亭」。2019年にはエントランス・フロント・ロビーのリニューアル。2020年には角部屋「松風7」がリニューアル。と今なお進化を続けています。
駐車場について
本館と山荘・佳松亭では駐車場が異なります。
【本館駐車場について】
赤橋を渡った後、係の方が誘導してくれます。
※この通路の最も狭い部分は「幅230㎝ 高さ250㎝」となります。
※駐車場内の事故は自己責任となります。ご注意ください。
エントランスからお部屋まで
2019年にリニューアルされたばかりのエントランス。チェックインの際にいただいた、ウェルカムドリンクの緑茶とカステラです。嬉しいですね。
佳松亭と山荘に宿泊の場合、この佳松亭のフロントよりチェックインします。本館宿泊の場合は本館フロントになります。
五ツ星客室 次の間付 和洋特別室「瑠璃一」
10畳和室
和モダンの落ち着いた室内。外まで抜けているように見えますが、全面ガラス張りになっています。天井が非常に高く、3m近くはあるでしょうか。全木造建築につき足音などが響きやすいので注意が必要です。
書斎スペース
広縁の奥に設けられてる書斎スペース。このスペースがとても気に入りました◎
ベッドルーム
ベッドはシモンズのポケットコイルマットレスを採用。和の趣に合うようローベットになっています。枕元の壁の窪みにコンセントが備え付けてあります。円窓のシルエットがとても素敵です。
源泉掛け流し半露天風呂
お部屋のお風呂は、贅沢に源泉掛け流しの半露天風呂となっています。浴槽は2人で入っても余裕のあるくらい大きいです。
窓は開け放てるようなのですが、窓が凍りついて開きませんでした。窓上部の格子は常に開いた状態なので、外気を感じながら半露天の雰囲気は十分味わえます。
源泉掛け流しはほんと最高です!
玄関
玄関の扉を開けてすぐ、しっかり和でありながらモダンな雰囲気。右手にクローゼット、ミニバー、10畳和室へ。正面にトイレ・洗面所・お風呂へと繋がっています。
玄関、10畳和室、ベッドルームは天井まで壁が無く繋がっています。冬場は寒そうに感じますが、エアコンが10畳和室、ベッドルーム、広縁にそれぞれ1台ずつ備え付けられているので暖かいです。逆に夏場は空気が抜けるので気持ちがいいです。
冬場の湿度はだいぶ低いので注意!加湿器利用はマストですね。
温泉
積善館には全部で5種類の特徴的な温泉施設があります。
本館「元禄の湯」
1930年(昭和5年)に建設された国の登録有形文化財「元禄の湯」です。大正ロマンを感じるアーチ窓。天井が高くモダンな内装で、当時としてはかなり贅沢な作りをしていました。
時間:5:00∼25:00
備品:リンスインシャンプー・ボディソープ・綿棒
本館壱番館「岩風呂」
1959年(昭和34年)に本館に作られた混浴風呂「岩風呂」です。脱衣所は男女別になります。
※現在混浴を一時停止しており、男女交代制になります。利用時間詳細については当日チェックイン時に案内があるそうです。
山荘「山荘の湯」
無料の貸切・家族風呂です。予約などの必要はなく、空いていれば利用できます。内側から鍵がかけられるので安心です。
時間:5:00~25:00
場所:山荘1F
備品:シャンプー・リンス・ボディソープ・綿棒
佳松亭「杜の湯」
山深い場所にあることもあり、露天風呂は自然との調和がより一層感じられます。かなり大きなお風呂なので、温度が高い場所からぬるめの場所まで自然と分かれています。自分の心地よい場所を探してみるのもいいかもしれません。
時間:5:00~11:00、14:00~25:00
場所:佳松亭5F
【備品】
男湯:シャンプー、リンス、ボディソープ、カミソリ、コーム、綿棒、ヘアトニック、
フェイスソープ、アフターシェープローション、ドライヤー
女湯:シャンプー、リンス、ボディソープ、クレンジング(浴室内)、化粧水、乳液、
コットン、ブラシ、綿棒、ヘアゴム、シャワーキャップ、ドライヤー
佳松亭「積・善」
佳松亭の中庭にある、有料予約制貸切風呂です。石造りの浴槽は丸と四角の形があります。広めのお風呂をプライベートに楽しみたい方におすすめのお風呂です。
時間:15:00~22:00
場所:佳松亭5F
料⾦:1回45分 3,300円(税込)
備品:シャンプー・リンス・ボディソープ・綿棒
山荘ラウンジ 井筒
山荘の3階に2021年にオープンした「ラウンジ 井筒」です。佳松亭と山荘の宿泊者のみ利用可能となります。薬膳茶や紅茶、コーヒー、ジュース、アイスなどをセルフサービスにていただけます。私が宿泊した2022年2月には、日本酒の飲み比べキャンペーンをやっていました。
ラウンジとはいえ非常にコンパクトなスペースなので、混み具合によってはあまりゆっくりはできないかもしれません。
営業時間:14:30~21:30、翌日8:00~10:00
場所:山荘3F
「食」処
朝食・夕食は共にチェックインの際に訪れたこの「ラウンジ 猩々」でいただきました。※泊まる館によって会場や食事内容が異なるので注意が必要です。
夕食「季節の会席」
※画像は何品か抜けてしまってます。悪しからず。。
焼物の鰆の照り焼き、合肴の白子焼き、台物の群馬県産上州和牛しゃぶしゃぶなど、その土地で採れるものや旬なものなどがいただけるのが旅の食事の醍醐味ですね。どの料理もとても美味しかったです。お造りの醤油は泡状にした醤油で、初めての体験でした。
また、直接予約特典で、料理長より蟹の甲羅に入ったおこわをサービスしてくださいました。これまた美味い。
朝食「積善館の和食膳」
小鉢に少しづつというのがいいですよね。火にかけられている小鍋は湯豆腐です。朝から大満足◎
積善館のまとめ
積善館は、重要文化財にも指定されている建物とお部屋、温泉が特に素晴らしかったです。何百年も前からこの場所にあると思うといやに感動しました。
今回色々と調べ実際に宿泊して思ったのは、本館と山荘・佳松亭は全く別の旅館と思った方がいいということです。本館についてあまり触れてきませんでしたが、本館の部屋には基本、風呂・トイレはありません。エレベーターも無く急な階段のみです。歴史ある旅館というものはそういうものなのかもしれませんが、現代の旅館に慣れている方にとっては少し不便さを感じると思います。
しかし、積善館の場合「佳松亭」がそれをうまく補ってくれています。施設や部屋のリニューアルを頻繁に行い、新しいサービスを提供し続けています。「本館」は元禄時代の湯治場を体験するある種のアクティビティで、現代旅館のサービスと歴史体験のハイブリッドが「山荘」なわけです。お泊りの際は自身がどんな体験をしたいかで館を選ぶといいと思います。
歴史体験もしつつ快適なサービスを受けたいのであれば「山荘」への宿泊をおすすめします。
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アクセス&マップ
四万温泉 積善館
Address:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101
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