創業元禄七年!重要文化財に泊まる【四万温泉 積善館 山荘】宿泊記

チル足りてますか?管理人のKINBOです。

今回は、創業から300年も続く老舗旅館、四万温泉「積善館」です。

積善館は、温泉大国・群馬県を代表する温泉地の一つ「四万温泉」に位置します。四万温泉の名は「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」であるという伝説に由来するそうです。

それでは、見どころたっぷりの積善館の魅力についてお届けします。

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ジブリアニメのモデルになった?積善館本館

ご存知の方も多いかと思いますが、積善館本館はジブリアニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルだと言われています。モデルとなった場所は複数存在し、この積善館本館もその1つだそうです。

慶雲橋と積善館本館

入り組んだ温泉街を抜けてくると、ひっそりと現れる真っ赤な橋「慶雲橋けいうんきょう」。ジブリアニメのシチュエーションと似てますね。本館1階のモダンなアーチ窓の部分はお風呂になっています◎

積善館のつくり

積善館は、「本館」「山荘」「佳松亭」の3つの館からなっています。増築を繰り返しながら、斜面に連なるように建っています。

出典:公式サイト

「本館」

本館入口

1691年(元禄四年)に建てられた、現存する日本最古の木造湯宿建築群馬県の重要文化財にも指定されています。本館の湯宿建築は必見です。

本館と山荘をつなぐ「浪漫トンネル」
本館フロント
KINBO

浪漫のトンネルはジブリで見た記憶が!

「山荘」

出典:公式サイト 山荘 五ツ星 角部屋 和洋特別室

1936年(昭和11年)に当時の建築技術の粋が集められ建築されました。組子障子を始めとする木造建築が非常に美しく、国の重要文化財に登録されています。今回泊まるお部屋はこの山荘にあります

出典:公式サイト 山荘内部
組子障子

「佳松亭」

出典:公式サイト 佳松亭 入口

1986年(昭和61年)に、山荘よりさらに高台に建設された「佳松亭」。2019年にはエントランス・フロント・ロビーのリニューアル。2020年には角部屋「松風7」がリニューアル。と今なお進化を続けています

出典:公式サイト 松風7
出典:公式サイト 佳松亭 フロント

駐車場について

注意点

本館と山荘・佳松亭では駐車場が異なります

出典:公式サイト

【本館駐車場について】
赤橋を渡った後、係の方が誘導してくれます。

出典:公式サイト

※この通路の最も狭い部分は「幅230㎝ 高さ250㎝」となります。
※駐車場内の事故は自己責任となります。ご注意ください。

エントランスからお部屋まで

佳松亭エントランス

2019年にリニューアルされたばかりのエントランス。チェックインの際にいただいた、ウェルカムドリンクの緑茶とカステラです。嬉しいですね。

佳松亭山荘に宿泊の場合、この佳松亭のフロントよりチェックインします。本館宿泊の場合は本館フロントになります。

五ツ星客室 次の間付 和洋特別室「瑠璃一」

10畳和室

10畳和室

和モダンの落ち着いた室内。外まで抜けているように見えますが、全面ガラス張りになっています。天井が非常に高く、3m近くはあるでしょうか。全木造建築につき足音などが響きやすいので注意が必要です。

広縁(左)
広縁(右)

書斎スペース

ティースプーンは「クチポール」

広縁の奥に設けられてる書斎スペース。このスペースがとても気に入りました◎

組子障子
書斎スペースと組子障子

ベッドルーム

ベッドはシモンズポケットコイルマットレスを採用。和の趣に合うようローベットになっています。枕元の壁の窪みにコンセントが備え付けてあります。円窓のシルエットがとても素敵です。

源泉掛け流し半露天風呂

お部屋のお風呂は、贅沢に源泉掛け流しの半露天風呂となっています。浴槽は2人で入っても余裕のあるくらい大きいです。

窓は開け放てるようなのですが、窓が凍りついて開きませんでした。窓上部の格子は常に開いた状態なので、外気を感じながら半露天の雰囲気は十分味わえます。

KINBO

源泉掛け流しはほんと最高です!

玄関

玄関〜廊下

玄関の扉を開けてすぐ、しっかり和でありながらモダンな雰囲気。右手にクローゼット、ミニバー、10畳和室へ。正面にトイレ・洗面所・お風呂へと繋がっています。

玄関、10畳和室、ベッドルームは天井まで壁が無く繋がっています。冬場は寒そうに感じますが、エアコンが10畳和室ベッドルーム広縁にそれぞれ1台ずつ備え付けられているので暖かいです。逆に夏場は空気が抜けるので気持ちがいいです。

KINBO

冬場の湿度はだいぶ低いので注意!加湿器利用はマストですね。

温泉

積善館には全部で5種類の特徴的な温泉施設があります。

本館「元禄の湯」

出典:公式サイト 元禄の湯

1930年(昭和5年)に建設された国の登録有形文化財「元禄の湯」です。大正ロマンを感じるアーチ窓。天井が高くモダンな内装で、当時としてはかなり贅沢な作りをしていました。

元禄の湯

時間:5:00∼25:00
備品:リンスインシャンプー・ボディソープ・綿棒

本館壱番館「岩風呂」

出典:公式サイト 岩風呂

1959年(昭和34年)に本館に作られた混浴風呂「岩風呂」です。脱衣所は男女別になります。

現在混浴を一時停止しており、男女交代制になります。利用時間詳細については当日チェックイン時に案内があるそうです。

山荘「山荘の湯」

出典:公式サイト 山荘の湯

無料の貸切・家族風呂です。予約などの必要はなく、空いていれば利用できます。内側から鍵がかけられるので安心です。

山荘の湯

時間:5:00~25:00
場所:山荘1F
備品:シャンプー・リンス・ボディソープ・綿棒

佳松亭「杜の湯」

出典:公式サイト 杜の湯(露天風呂)

山深い場所にあることもあり、露天風呂は自然との調和がより一層感じられます。かなり大きなお風呂なので、温度が高い場所からぬるめの場所まで自然と分かれています。自分の心地よい場所を探してみるのもいいかもしれません。

杜の湯

時間:5:00~11:00、14:00~25:00
場所:佳松亭5F
【備品】
男湯:シャンプー、リンス、ボディソープ、カミソリ、コーム、綿棒、ヘアトニック、
フェイスソープ、アフターシェープローション、ドライヤー
女湯:シャンプー、リンス、ボディソープ、クレンジング(浴室内)、化粧水、乳液、
コットン、ブラシ、綿棒、ヘアゴム、シャワーキャップ、ドライヤー

佳松亭「積・善」

佳松亭の中庭にある、有料予約制貸切風呂です。石造りの浴槽は丸と四角の形があります。広めのお風呂をプライベートに楽しみたい方におすすめのお風呂です。

貸切風呂「積・善」

時間:15:00~22:00
場所:佳松亭5F
料⾦:1回45分 3,300円(税込)
備品:シャンプー・リンス・ボディソープ・綿棒

山荘ラウンジ 井筒

山荘ラウンジ 井筒

山荘の3階に2021年にオープンした「ラウンジ 井筒」です。佳松亭と山荘の宿泊者のみ利用可能となります。薬膳茶や紅茶、コーヒー、ジュース、アイスなどをセルフサービスにていただけます。私が宿泊した2022年2月には、日本酒の飲み比べキャンペーンをやっていました。

ラウンジとはいえ非常にコンパクトなスペースなので、混み具合によってはあまりゆっくりはできないかもしれません。

山荘ラウンジ「井筒」

営業時間:14:30~21:30、翌日8:00~10:00
場所:山荘3F

「食」処

出典:公式サイト ラウンジ 猩々

朝食・夕食は共にチェックインの際に訪れたこの「ラウンジ 猩々しょうじょう」でいただきました。※泊まる館によって会場や食事内容が異なるので注意が必要です。

夕食「季節の会席」

※画像は何品か抜けてしまってます。悪しからず。。

焼物の鰆の照り焼き、合肴の白子焼き、台物の群馬県産上州和牛しゃぶしゃぶなど、その土地で採れるものや旬なものなどがいただけるのが旅の食事の醍醐味ですね。どの料理もとても美味しかったです。お造りの醤油は泡状にした醤油で、初めての体験でした。

また、直接予約特典で、料理長より蟹の甲羅に入ったおこわをサービスしてくださいました。これまた美味い。

朝食「積善館の和食膳」

積善館の和食膳

小鉢に少しづつというのがいいですよね。火にかけられている小鍋は湯豆腐です。朝から大満足◎

2022年12月28日
佳松亭、新食事会場「蓬莱ほうらい」がオープン!

「歴史と情景の絵図に浸る、上質な空間」をコンセプトとし、佳松亭のシンボルである老松の枝ぶりのシルエットをモチーフにした和の空間です。”公式サイトより

今回私が泊まった「山荘 次の間付客室」と「佳松亭」にご宿泊の方の食事はこの新会場「蓬莱」での提供になるそうです。

出典:公式サイト 蓬莱イメージ図

積善館のまとめ

積善館は、重要文化財にも指定されている建物とお部屋、温泉が特に素晴らしかったです。何百年も前からこの場所にあると思うといやに感動しました。

今回色々と調べ実際に宿泊して思ったのは、本館と山荘・佳松亭は全く別の旅館と思った方がいいということです。本館についてあまり触れてきませんでしたが、本館の部屋には基本、風呂・トイレはありませんエレベーターも無く急な階段のみです。歴史ある旅館というものはそういうものなのかもしれませんが、現代の旅館に慣れている方にとっては少し不便さを感じると思います。

しかし、積善館の場合「佳松亭」がそれをうまく補ってくれています。施設や部屋のリニューアルを頻繁に行い、新しいサービスを提供し続けています。「本館」は元禄時代の湯治場を体験するある種のアクティビティで、現代旅館のサービスと歴史体験のハイブリッドが「山荘」なわけです。お泊りの際は自身がどんな体験をしたいかで館を選ぶといいと思います。

歴史体験もしつつ快適なサービスを受けたいのであれば「山荘」への宿泊をおすすめします。

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アクセス&マップ

四万温泉 積善館

Address:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101

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この記事を書いた人

都内在住 / 30代
結婚を機にミュージシャンから会社員へ…ストレスフルの日常を忘れられるような、様々なチル情報を発信するブログです。

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